桜の木の下で



「で、実際どうよ?」



「ど…どうって?」



結城くんがだんだん近付いてきた。わたしは後退りをする。



「好きなんやろ?」



にやりと結城くんが笑った。



ど、ドSぅぅうーっ!!



「う、は、はい……」



「やっぱりなーっ!」



俺さすがやな!とガッツポーズをとる結城くん。



「黙っといてよ!」



ああもう最悪…!



「黙っといてって…いつもあんな調子じゃバレてるで?」



「…え?」



「好き好きオーラ出し過ぎやろあんた。本人は気付いてないみたいやけど。」



「え、嘘!そんなにわかりやすい!?」



うぎゃー!恥ずかしいっ!



「応援したるから、頑張れよ?」



「う、うん…!」



そんなこんなで、頼もしい味方ができました。


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