桜の木の下で



「優希ちゃん!タオルくれない?」



この声は増岡先輩だ。



「はーい」



急いでタオルを渡しにいく。



「はいっ」



「ありがとー」



そう言うと先輩はタオルを……



「きゃあ!」



ではなくわたしの腕を掴んだ。



「ねっ優希ちゃん!来週の日曜日空いてる?」



上目遣いで増岡先輩がわたしを見上げていた。



「え、あ、いや…あの…っ」



な、なんて返事すればいいの…!?



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