桜の木の下で
「知ってる人全然いないから焦ってさ!」
「わたしも!」
良かった…知ってる人がいて!
「…あ、鞄机に置いてくるわ」
「うんっ!」
担任がくるまで、わたしと遥香ちゃんは思い出話をして盛り上がった。
「席につけーっ」
担任が入ってきた。
「あ、じゃあまた後でね」
「うんっ」
にこっとして遥香ちゃんが自分の席に戻って行った。
サバサバしてて、本当にいい人。
幼稚園のころと外見以外全然変わってない。