桜の木の下で



「優希ちゃーん…」



「わあっ!!?」



先輩が後ろから抱きついてきた。



「ちょ中村さんっ!!」



結城くんが先輩を引き剥がそうとする。



「せ、先輩っ!」



先輩の頬がわたしの頬にぺたっとくっついている。



うわあああああああっ!



一瞬にして顔が熱くなった。



「おい悠太いい加減にしろっ!」



お兄ちゃんも先輩を引き剥がそうとしている。



「眠いんだってば…」



先輩はさらに腕の力を強めた。



わたしと先輩は完全に密着している。



「っ……!」



ヤバいよーっ!死んじゃうよーっ!



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