桜の木の下で




「悠太せんぱーい…」



教室を覗いてみると、窓側の席で先輩が寝ていた。



あの席なら寝心地いいだろなあ…



と思い教室に入ろうとしたときだった。



「どうしたのー?」



「うわあっ!!?」



急に目の前に整った顔が現れた。



しかもどアップ。



「あ、ごめん驚いた?」



その人はへらっと笑った。



…この人、見たことない。



赤髪なら目立つし、記憶に残るはず。



…どちらさまですか?



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