桜の木の下で
「あ、何中村くんに告白しにきたの?」
「ち、違います!起こしに来たんです!」
面倒な人だなあ…
と思いながら悠太先輩の方に向かう。
「あー彼女さんみたいな?」
「違いますーっ!」
こんなに騒いでるのに悠太先輩は起きない。
どんだけ爆睡してるんですか。
…あ、寝顔可愛い!
写メ撮りたいけどこの人いるからなあ…
と思ったときだった。
「チャリーンっ」
「っ?」
隣を見ると、さっきの人が携帯を構えていた。
「あとで送ったげるから。あ、アドレス知らなかったわ」
だから教えて、とニヤニヤしながらその人は言った。