桜の木の下で




悠太先輩がむくっと起き上がった。



…先輩起きるの遅くないですか?



悠太先輩が立ち上がってこっちに歩いて来た。



「おはよう中村くん」



早川先輩がわたしを抱き締めたまま言った。



しかし悠太先輩は無表情のままこっちに近付いてくる。



それが逆に怖かった。



怖くて言葉も出ない。



悠太先輩、何を考えているの?



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