桜の木の下で
屋上についた。
「うわあーっ!いい天気だね!」
「そうだねーっ、よし、食べようか」
「うん!」
近くにあったベンチに座り、弁当を広げた。
「あのさ、さっき思ったんだけど…」
「ん?」
遥香ちゃんがニコニコしながらこっちを見てきた。
「な、なに?」
嫌な予感がしたので、目を逸らし、卵焼きを頬張った。
「中村先輩が好きなんでしょ」
「んぐっ!」
「ちょ、大丈夫ー?」
笑いながら、遥香ちゃんはわたしの背中をさすってくれた。