桜の木の下で




「早川…先輩、ですか?」



そう聞くとそのメガネ男子…早川先輩はニコッと微笑んだ。



「真面目になろうと思って、昨日美容室とメガネ屋さんに行ってきた」



似合う?と早川先輩が人差し指でくいっとメガネを上げた。



キャーっ!と女子が騒ぎ出す。



…人格まで変わったみたいだ。



「…先輩、出ましょうか」



ここではあれなので、先輩の腕を引いて教室を出た。



周りの女子の視線が痛い。



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