桜の木の下で




少しの沈黙のあと、悠太先輩はニカッと笑った。



「…でも、元の早川に戻って良かった。バスケ部入るってお前に聞いたときは嬉しかったし」



まさかあの早川とまた一緒にできるなんて思ってもいなかったからなーっ。



悠太先輩はそう言って、ボールを手に取り、ドリブルを始めた。



「…でもさ、なんで急に髪染めたの?」




「悠太もういいだろ…!」



お兄ちゃんが悠太先輩のボールを奪った。



「一緒の部活なんだし、仲良くし「期待されるのが嫌だったから、かな」



お兄ちゃんが話してる途中に、早川先輩が口を開いた。



< 215 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop