桜の木の下で




「俺は江藤先生に今までのことを相談したんだ。プレッシャー感じるのが嫌だとかもう何もかも」



「「………」」




「そしたら先生さ、こっちにはお前なんかより強い奴らがいっぱいいるとか言い出してさ」



そう言って早川先輩は先輩はニコッと笑った。



「…確かに高橋とか中村くんとか篠原とか増岡とか俺より技術上の奴らはいっぱいだった」



それを聞いたお兄ちゃんと悠太先輩は顔を見合わせた。



「お前はお前が好きなようにすればいいって言われたとき、転校を決意した」



あんときの江藤先生は格好良かった!と早川先輩は言った。



「転校初日…ってか昨日は自分の髪が真っ赤なの忘れててさ!入部届け出したときに江藤先生に言われて思い出した」



…校長も何も言わなかったのか。



< 217 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop