桜の木の下で




「…優希ちゃん、中村くんが好きなんでしょ?」



「…へっ?」



「教室で中村くん起こしに来たときに見て思った」



そ、そんなにバレバレなんですか、わたしの態度って。



先輩に嘘は吐けないので、黙って頷いた。



「…そっか。頑張ってね?」



先輩は笑顔でそう言ったので、わたしも笑顔で「はい」と返事をした。



< 221 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop