桜の木の下で
ピーーっ
「10分休憩ーっ」
「あーっ!!しんどい!!」
「喉渇いたわ…」
「優希ちゃん!タオルお願い!」
「……………」
「「「……優希ちゃん?」」」
「…あ、はい…すみません……」
…ぼーっとしてた……
慌ててタオルと飲み物を渡す。
「…どうした?」
悠太先輩がわたしの顔を覗いた。
「っ!何でもないです……っ!」
悠太先輩の顔を見ずに、タオルと飲み物を差し出した。
「あ、ありがとう……」
悠太先輩から逃げるように他の先輩のところに走った。