桜の木の下で




部活終了後。



器具庫でボールを片付けていると、



「どうしたん?高橋」



さっきの悠太先輩に対する態度が気になったのか、結城くんが心配して来てくれた。



「…なんでもな「なんでもないわけないやろ」



……結城くんにはかなわないや。



「っ……」



「あ、ちょ高橋…!」



どうしよう、涙出てきちゃったよ……



「うっ……ひくっ…」



泣きじゃくるわたしを、結城くんは黙って頭を撫でてくれた。



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