桜の木の下で
「~~っ」
体育館に着き、部室に急いで向かった。
結城くんは体育館の入り口で待ってくれているので、私一人で。
「っ悠太先輩!」
バンッと部室のドアを開けた。
「っ!!?」
「優希ちゃん!!?」
「よかった……まだいた…」
悠太先輩は早川先輩と二人で何かをしているようだった。
悠太先輩を見た瞬間、安心したのか床にへたっと座り込んだ。
「大丈夫か?」
早川先輩がわたしを持ち上げ、ソファーに座らせてくれた。
「っすみません……お邪魔でした…よね」
「大丈夫、俺今帰るとこだったから」
じゃあ、お疲れ!と早川先輩は帰っていった。