桜の木の下で
…言っちゃった……
恥ずかしくなり俯くと、ぼろぼろと涙が溢れ出てきた。
「……良かった…」
先輩はそう言うと強くわたしを抱き締めた。
先輩の匂いが身体全体に染み渡るよう……
「っ先輩…Yシャツ…濡れちゃいます、よ……?」
「……気にしない」
先輩はわたしの後頭部を押さえ、先輩の胸に押し付けられる。
「……ずっと、好きだった…」
上から聞こえてきた、先輩の優しい声。わたしの頭の上に、先輩の顎が乗る。
「…先輩………」
ぎゅっとYシャツを握りしめた。