桜の木の下で
▼ 第四章
「…もしもし?あ、恭平?…うん、優希ちゃんなら大丈夫だから」
心配すんな、とお兄ちゃんに言う先輩。
…お兄ちゃんがそんなに簡単に
「お泊まりいいってさ」
…簡単に承諾しちゃったのか、お兄ちゃん。
「そ、そうですか」
お兄ちゃん迎えに来てよーっ!
わたし、心臓が保ちそうにありません。
部室でも死にそうだったのに…!!
何故か急に恥ずかしくなって、俯いた。