桜の木の下で



すると先輩が、わたしの隣に座った。



え、うそ!心臓ばくばくなの聞こえちゃうよ…!



ぎゅっと目を瞑った。



「…なあ、優希ちゃん」



「は、はい!」



びくっと体が震えた。



「…俺のこと、嫌いなの?」



「……へ?」



予想もしない先輩の言葉にびっくりして、先輩を見上げた。



先輩は悲しそうな顔をしていた。



「なんで、ですか…?」



そう聞くと、先輩は更に悲しそうな顔をした。



え、何…!!?


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