桜の木の下で
「ごめん、無理やり泊めさせて」
「い、いえっ…」
「……緊張してんね、やっぱ」
「え…?」
「いや、心臓ばくばくしてるのがこっちに伝わってくるから、さ」
う、うそ!!?
んじゃあ…む、胸がせ、先輩に…!!?
「…着痩せするんだね、優希ちゃん」
「や、やあっ!!先輩の変態っ!!」
「うわっ!!」
ドンドンッと先輩の胸板を叩いた。
「ごめんごめん、悪かったよ」
そう言ってわたしの両手を掴んだ。