桜の木の下で
21:00
「ご飯、食べてなかったね」
時計を見ながら先輩が言った。
「あ、そうですね」
先輩がこっちを見て、微笑んだ。
え、な、何!!?
身構えていると、
「優希ちゃんの手料理、また食べたいな」
「…え?」
予想外な台詞にびっくりした。
「で、でも1階コンビニでしたよね?」
先輩のマンションの1階はコンビニだった。
そこに買いに行く方が早いのに。
「俺は優希ちゃんの手料理が食べたい」
わがままでごめんね、と先輩が言った。
…ここまで言われたら仕方がない。
大好きな先輩のために、わたし頑張ります!