桜の木の下で
「……よし、悠太練習行こうか」
お兄ちゃんが立ち上がった。
「あ、おう」
お兄ちゃんが先輩の返事にニヤリと笑った。
…お兄ちゃん、何かたくらんでる……!
「んじゃあ優希ちゃん、月曜日に」
「はい、ありがとうございました!」
「バイバイっ」
そう言って先輩が手を振ってくれた。
わたしも手を振る。
「ちょお前何してんだよ」
「うわあっ!ごめんごめん!」
てへっとわたしに笑って先輩はお兄ちゃんと一緒に練習に行った。