【完結】ヒミツの恋愛<先生×生徒>
キーンコーンカーンコーン……。


チャイムが虚しく鳴り響いた。




「よーし、今日はここまで」


挨拶が終わって、伊吹は教室を出て行った。




「……葉月?」


真由子が心配そうに私の顔を覗き込んだ。




「……ん?」


私は首を傾げた。




「大丈夫?……なんか、顔色悪いよ」


「……ううん。別になんでもないよ」




私はフワリと笑った。




「……そう?」


「うん。……心配してくれてありがとう」


「……うん」




真由子は心配そうに私をジッと見つめた。
< 109 / 195 >

この作品をシェア

pagetop