【完結】ヒミツの恋愛<先生×生徒>
「……え?」


伊吹は俯いていた顔を上げて、私を見つめた。




「でも……それもたった半年だけでしたけど」


私はそう言うと、俯いた。




「……そうだったのか」


伊吹が小さく呟く。




「……私は罪を犯しました。……すごく重い罪を」


これを伊吹に言ったら、伊吹がショックを受けるかもしれない。




「……罪?」


でもそれでもいいから、自分の口からちゃんと言いたいんだ。




「……はい」


―――――本当のことを。




「……なんだよ。罪を犯したって」


少しの沈黙のあと、伊吹がおもむろに口を開いた。
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