【完結】ヒミツの恋愛<先生×生徒>
……全部言えなかった。




「……陸」


陸はこんな私を……許してくれる?




「……許してくれるわけ、ないか」


だって私、陸を裏切ったんだもん……。




「あっ、葉月っ!!」


トボトボと通学路を歩いていると、真由子が手を振りながら私の所に走ってきた。




「……あっ、真由子」


私は真由子の方を向いた。




「おはよう葉月っ」


真由子はニコッと笑った。




「……うん。おはよう」


私はフワリと笑った。




「どうしたの?なんか元気ないけど、なんかあったの?」


真由子は不思議そうにそう言って首を傾げた。




……やっぱり真由子には言うべきなのかな。
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