好き嫌い。


案内された席について

それぞれケーキを頼む


「ショートケーキとティラミス」


「え?」

「莉子はどうせショートケーキでしょ?」

そうだけど…


「ねぇ。さっきの事気にしてる??」

その話題が出されて、私は

「そ、そりゃぁ勿論!!!」

鼻息を荒くして言ってしまう。



「あのさ、俺莉子の事友達だなんて思いたくない。」

やっぱり先ほどと同じ真剣な目で…

「な…んで?」

泣きはしないけどショックだ。

「俺は莉子の事が、スキ、だけど嫌いなの」

え?

「どういうこと?」

「だからぁ。。。loveとしてスキ、だけど友達としては嫌いなの」

…意味が不明なんですけど。

「え?それは…」

「んーと簡潔にいうと、莉子の事が好き。友達とかじゃなくて真剣に」


解るよ志貴の目や話し方で、真剣って言うのは。


でも…

「じゃぁなんで、友達としては嫌いなの?」


不安だ。



「恋愛対象に入れてくれない。そうでしょ?」



そりゃぁ、今までいろんなことがあって

[志貴の事は恋愛対象じゃないから大丈夫]って言ってたけど、

そこまで気にしてたんだ…


「ねぇ莉子。俺は莉子が好きだよ??莉子は?」



…わかんないよ。


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