好き嫌い。


「わかんない。…けど志貴に嫌われるのは嫌。
だけど恋愛感情って言われても急に…わかんない
だけど志貴の事嫌いじゃない。」


「じゃぁ、一応まだ大丈夫かな?」

なにが??

「明日から、俺は莉子の友達じゃないから。」


「え?…」


「明日からはどんどん莉子に好きになってもらうように頑張るから」

覚悟しといてねってウィンクしたのがやけに似合う。


ぽかんっとしてる私に志貴は次つぎと


「だから莉子、もし俺の事が嫌いなら振って?

おれは莉子が好きだ。つきあってほしい。だけど莉子に恋愛感情がないならオレは待つから」





…その日のことはよく覚えてない。


だけど、告白されて、好きって嫌いって言われて。

友達ではいられないって言うことだけは覚えてる。


どうせなら忘れてた方がよかったかも。




< 7 / 16 >

この作品をシェア

pagetop