好き嫌い。


志貴は頭いいけど、数学だけは苦手らしくいつも私に
数学のノートを借りる。

「じゃ、またあとで」

と、ノートを受け取りさっさと自分の席に戻ってしまった。


志貴は…昨日の事どう思ってるのかな?

友達じゃないんだよね??

でもノート借りるって友達じゃない!!!?

もう意味ワカンナイ!!!!


小さい脳味噌で考えに考えたあげくショートしてしまいそうになる。

はぁ~…

「ため息つかないのよー!!幸せにげるわよ~~ッ!!!」

元気よく梨瀬は私の頭に手を置く。

だって…ねぇ!!?


「そんなに赤木君をみて…なに?なにぃ??惚れちゃった??」


「ほ、惚れてないしッ!!!!」


「あせってる、あせってる~!!」


ん、もう!!







ハァー

…恋人とか…考えたことなかったし。

今までまったくではなかったけど、ここ1年はいないし

というか作る気なかった。

あんまり男がほしいとか思ったことないし。

本当に好きじゃないと嫌だし…

それに志貴って…

だって志貴だよ!!!?あの志貴だよ!!!?



最初の印象なんて、何コイツ!!!?だよ!!

はぁ…
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