俺の気持ち、君に届け。【ホワイトデー企画】
だけど、神様は俺に味方した訳じゃなかったんだ。
未知留の好きな…告白を決めた相手は俺じゃなかった。
『田中 智(タナカ サトシ)』
俺ともう一人いる、同じ『田中』。
その田中 智に渡した筈の手紙が、何の因果か俺の下駄箱に…。
現れた相手が俺だと知って、肩を落とす未知留。
ホントだったら、そこで帰るんだけど、一人にしておけなかった。
俺は、携帯を出して智に電話して、逢う約束にこぎつけた。
未知留の恋の行き先を俺は知ってる。
智には、付き合って一年になる彼女がいた。