俺の気持ち、君に届け。【ホワイトデー企画】
「ほい切符。」
二人分買って、そのうちの一枚を未知留に手渡した。
「あ、有難う。」
切符を受け取ろうと出した手が俺の手に触れた。
ドキッ
「ここって、二駅先じゃない?」
こんなに緊張する俺に気が付かないのか、普通な態度の未知留。
だよな…。
俺一人がテンパってる感じが、少し寂しい。
「そうだよ。
ま、お楽しみにしとけよな。」
この言葉だけが、俺から出る精一杯の言葉。