俺の気持ち、君に届け。【ホワイトデー企画】
手を繋いだまま、電車に乗り込んだ。


「カップルだらけだね。
私らだけじゃない?友達って。」



『ともだち』



やっぱ、友達なんだ…。


あ、なんか凹んだ。

「どしたの?淳司。うかない顔して。」

心配そうに俺の顔を見た。


「や、何でもねぇよ。」


「ならいいけどさ。そうそう昨日、ゆきなとね……」


俺の横で、昨日有った事を楽しそうに話す未知留の顔が、窓に写っていた。


俺は、窓に写った未知留の顔を見ながら、話しを聞いていた。


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