花かがり 【短編集】
僕の小さな恋の始まり。

それは、ちょっとしたキッカケでした。


春風のイタズラがもたらした、ちょっとしたキッカケでした。


恋は楽しいモノ。
そう疑わずに、僕は君に恋をした。

だから君も、僕に恋をしたと思っていた。


それは、ただの僕の幻想でしかなかったなんて、夢にも思わなかったよ…




幻想は、思い通りで、とても楽しい恋だった。

現実は、上手くいかなくて、とても辛い恋だった。


理想と現実。
それは、あまりにもかけ離れていて、僕を傷付ける。


もう傷付きたくないから、僕は恋から逃げた。

君から逃げたくなかったから…

恋から、逃げた。


二度と君に会えないと、思いたくないから。

永遠に、君を愛していたいから…。


君を想い、君を愛し、君と共に生きていきたいから。


今日、君の元へと旅立とうと思います。


僕は、君しかいないから…


永遠に、君は僕のモノ…



キミハボクノモノ…





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