花かがり 【短編集】
彼女に、一つ一つ服を脱がされ、裸になった僕。


「こっちに来て…」

素直に、彼女の後に着いて行った。


おぼろ気な記憶は、そこまでだ。

その先は…

たぶん、思い出したくない…。



それは、彼女に丁寧に体を洗われていた時だった。

そこでも突っ立ったままの僕に、彼女は膝を立て僕のモノを優しく洗っていた。


その時だ、僕はガマン出来ずにイってしまったのだ。


液体は勢い良く飛び散り、彼女の顔にも掛かっていた。


何が起きたのか、いまいち良く分からなかった僕に、彼女は
「良くあることだから、大丈夫よ。」
フフフ。と笑った。
それが嘘でも、僕は彼女の心遣いに嬉しかった。

そして彼女は、おもむろに顔に掛かったその液体を舐めたのだ。

「美味しい…」
とだけ言って、また僕の体を洗い始める、彼女。


我に返った僕は、やっと、ごめん…。ごめんなさい…。本当に、ごめんなさい…。
と、何度も何度も彼女に泣きながら謝り続けた。


「気にしなくていいのよ。さぁ、楽しみましょう?」




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