そんな君に恋をする
ふたりの関係

幼馴染

「-・・・ぃは、せーいーはー!!!起ーきーろぉー!!!」

チュンチュンとすずめの鳴き声と共に、私の名前を呼ぶ愛しい声がきこえる。


ー・・・ふぇ?まだ早いよ、いっくん。もーちょっと寝る。。。


そんな会話にならない言葉を、わたしは大好きなキミへと返す.


そして私はまた深い深い眠りについた。


ー・・・はずだった。私は、急いで時計をみてみると、そこには無残にも、


まったく役に立たない時計が恐ろしい時間をさしていた。


遅刻!!!私は、テレビの世界ように食パンをくわえ、すばらしいスピードで


家をでた。そしてゆっくりと歩くきみの背中に飛び込んだ。


「いっくん!!!なんで起こしてくれなかったの?!聖波思いっきり


遅刻しそうだったんだけど!!」そしてそんなわがまま発言をした私に、大好きな

いっくんは、


「お前なぁー、俺マジで頑張って起こしたんだけど!!」


なんて余裕な笑顔でかえしてくれる。はは、自分だってちょこっと寝癖ついてるくせに。


大好きな大好きないっくん。いつもありがとう。私はいつものようにいっくんと一緒に学


校へ向かった。



いっくんこと、椎名一斗(しいな いちと)くんは、

わたしの大切な大切な幼馴染。

そしてずっと前から恋してる初恋の人。


そして私は、市ノ瀬聖波(いちのせ せいは)。

いっくには、妹みたいに思われてんるんじゃないかな・・・・?

一応タメなんだけどね・・・。

だめな私と、できるいっくん。それくらい差がある、近くて遠い、切ない関係。

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