君に恋して…
♥くるみside
水族館の中に入ると目の前に大きな水槽があった
「すっごーい!」
そういうつばさちゃんにつられ私も水槽のまえに行く。
でも本当にすごいいつの間にこんな大きな水槽ができたんだろーと疑問を抱くくらい大きい水槽。思わず見入ってしまう。
「すっごいー!あ、あれカメじゃない?」
「え?どこどこ?」
「ほら!あそこ、」
「あ、本当だ!turtle!turtle!♪」
こんな風につばさちゃんと話せるなんて思ってもみなかった。
つばさちゃんは、私のことどう思ってるのかな・・・友達って思ってくれてたらいいな~
私がそんなことを考えていると、つばさちゃんも何か考えているようだった。
どうしたのかなー・・・
は!!もしかして私のことなんか変だとか思ってるのかな?
・・・ってそんなわけないか、考えすぎだよね私。
でも、一様気になるので聞いてみることにした。
「どうしたの?つばさちゃん。」
「いや、なんでもないよ!あ、あっちにふれあいコーナーがあるみたい!」
つばさちゃんが指をさす方向を見てみる。
「本当だ!行ってみよう!」
「うん!」
そのふれあいコーナーには、ヒトデやその他のいろいろな海の生き物がいっぱいいた。
へ~すごーい。こんないるんだ、その中で一番気になったのがヒトデだった。
だから・・・触ってみた。
プ二。
指で一刺し。
・・・う、気持ちわる~。なにこれ、いったいなにでできてんのこいつ・・・
とりあえず、つばさちゃんに感想を伝えることにした。
「わ~このヒトデ気持ちわる~」
「わ~本当だプ二プ二してる~」
「でしょー?」
思わず二人で笑ってしまう。
こんな風にクラスの女の子とも話せたらいいのにな・・・
なんて、つい思ってしまう。
そんなことを思っていると、つばさちゃんが辺りをくるくるしていた。
どうしたんだろ・・・
「ちょっと、翔君のところに行ってくるね。」
あ~、翔君のところか・・・
「うん。行ってらっしゃい。」
駆けていくつばさちゃんを笑顔で見送る。