君に恋して…
   ♥くるみside

あーあ、つばさちゃんいちゃった。

私は、一人水槽を眺める。

ウミガメって何年生きるんだっけ・・・
50年?いや・・・100年だっけか・・・
あれ・・・どっちだろう・・・
いやまさかの200年だったりして・・・
ってそんなわけないか。

ウミガメについて考えていると二つの影が後ろに立っているのがわかった。

ん?

不審に思って振り向くと、

「なんだ~龍と昴か」

「なに、がっかりしてんだよ。」

「俺らじゃ不満だったみたいだね。」

「いや、別にそうゆうわけじゃないんだけど」

なんだって言ったのが悪かったのかな・・・

「でも、久しぶりだよね、水族館。」

昴はヒトデを突きながら話している。
そういえば、そうだよね、
みんなで、来るなんて久しぶり。
って・・・なぜ、ヒトデを突きながら話すんだろうか、この人は・・・

昴は真面目そうに見えて、たまに変な行動にでる。

でも・・・もっとわからないのは・・・
そっと龍のほうを見る。

一番理解不能なのは龍なんだよね。いつもなに考えてるかわんないし、

「なんだよ。」

私の視線に気づいたのか水槽を見ていた龍が振り返った。

やば、なんて言おう・・・
まさか本当のことは言えないし・・・

「へ?別になんでもないよ?」

「ほー、ならいいけど。」

よかった、何とかごまかせたかな?

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