君に恋して…
そう思いつつ、
お弁当の袋を持つ。

どこに行くんだろう…?

翔くんの後をついて行くと
そこは屋上だった。
何故…?屋上?
まっ、いっか

「よし!ここでいいか…」

翔くんはそういって座った。
私もその横に座る。

屋上か、まぁ誰も来ないって言ったら来ないか…
私はお弁当をひろげて食べ始めた

しばし無言…。

どうしよう…何を話せばいいのかな?

翔くんは何食わぬ顔でメロンパンを食べている

メロンパンだけでお腹すかないのかな?

そう思って翔くんを見ていると

「なに?俺の顔に何かついてる?」
「ううん!」
「そっか」

そう言うと私のお弁当箱に手を伸ばして卵焼きをとると口の中にいれた

「あっ!」
「もーらい。おっ、美味い。」
「本当!?」
「嘘。」
「えぇ!」
「嘘だよ、馬鹿だな」

そういって、笑ってみせた。

何考えてんだか良く分からない…
私が固まっていると、翔くんは知らん顔でメロンパンを食べていた
何なんだ?一体…
「あ、今日の放課後早く帰るぞ、あおいの携帯探さなきゃいけないからな」
「あ、うん!」

ちゃんとあたしのこと考えてくれてんだ。
てか、ちゃんと覚えてたんだね、あたしは忘れかけてたのに…
翔くんって以外な真面目ちゃんだよね、
、私がクスッと笑ったのにきずいた翔くんはムスッとしながら

「何笑ってるんだよ!」
「別に~?」

あは、翔くん膨れてる!
可愛い~!
なんてこと口に出して言うわけないけどね、
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