初恋



あたしは大事な人を



大切に思ってくれてる人を



傷つけてしまった




「…千夏」




「咲良ちゃん…」




あたしに声をかけてきたのは咲良ちゃん




「颯人ならまだ近くにいるはずだよ」




近くにいる




「うちは…千夏が悲しむの見るの嫌だよ。あの時、叫んでたのは紛れもなく…颯人だよ」




咲良ちゃんはあたしの肩を掴んだ




「会いに行ってきなよ…早くっ!!」
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