初恋



あたしは一瞬戸惑ったが競技場の出入り口まで走った



お願い…



まだいて…



一目でいいから会いたい



その時、1人の男の人が歩いているのが目についた



きっと颯人



あの背中、颯人



あたしは名前を呼んだ




「は、颯人っ…」




あたしは近付いた



振り返ったその姿は



あの頃より大人びていた



今すぐ、抱きつきたい



でも出来ないのが現状
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