初恋



荷物はあらかじめ運んで、駿君に片付けてもらっていた



綺麗にされている



あたしは積まれていた段ボールに手を伸ばした



段ボールもさっさと片付けなきゃ…



あたしが最初に開けた段ボールにはアルバムが入っていた



あたしはそれを懐かしく見ていた



楽しそうにしている小学生のあたし



その隣には当たり前のように颯人がいる



昔は当たり前だった



あたしは自然と涙が溢れた



もしかしたら会える



でも会えないかもしれない



会いたい



会えない



2つの気持ちが交差する



あたしは立ち上がった
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