初恋
あたしは夢かと思った
あたしは颯人を部屋に上げた
「びっくりした。まさか、隣がちぃなんて」
と、また笑った
昔より少し大人びた顔
でも変わらない笑顔があった
「…駿君に聞いた。あたしも同じ大学」
あたしは颯人にお茶を出した
颯人も聞かされてるはずだ
あたしも同じ大学だってこと
「あぁ。ついさっき聞いたばっかだけどな」
と、お茶を飲みながら応えた
「ちぃ…学部は?」
あたしは…夢がある
「教育学部」
先生になりたい