初恋



あたしはさっきの木の下に座った



ここなら颯人も気付くだろう



颯人は先輩たちにも負けない走りをしている



あたしは颯人とのかけっこをいまだにしている



でもやっぱり離れていく



追いつけない



颯人はどんどん成長してる



どんどん颯人が遠くなるみたいだった




「ちぃ」




颯人がすぐそばにいた




「お疲れ様」




あたしは立ち上がった



颯人と学校からの道を帰るのは久しぶりだった
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