初恋



すると、颯人はしゃがみこみあたしに目線を合わせた




「行かない。言ったろ?ちぃのそばにいる」




と、颯人はあたしの頭を撫でた




「颯人が遠くなってる」




「なってないから。俺はちぃが好きだから」




あたしは颯人に抱き付いた




「うちも颯人が好きぃー…」




颯人の笑い声が聞こえた



颯人はあたしを離し、あたしを立たせた




「帰ろっか」




と、颯人はあたしの手を引いて歩き出した



久しぶりに触れた颯人の手は暖かった
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