一生の大恋愛



「え、あ、静樹さんのお母様ですか?」


先生は、困ったような表情


「‥今日は、ご飯いらないんじゃなかったの?」


どうしたんだろう


こんなふうに帰ってくることは珍しい


「誰、ですか?


‥この部屋‥どうしたの?」


「あたしの担任の先生」


「静樹さんの担任の今池と申します」


「‥そうなの?」


何か、言いたげな顔‥


「部屋は、あたしがやった


アルバムを探してて‥」


聞きたいことがあるの


けれど、先生の前で‥


「先生は、どうしてここへ?」


「娘さんが心配で、少しお話を」


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