ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】
「じゃあ、なんかあった時は宜しくね」
「あぁ…」
軽い気持ちで、そう言った。
でも…
優斗を頼る日は、すぐにやってきたんだ…
・・・
次の日の朝
目を覚ましたら9時前
ヤバっ!!
もう皆仕事行く時間じゃない!!
朝ご飯作ろうと思ってたのに…
慌てて1階に下りると
男3人、既にキッチンでご飯を食べてる。
「ごめんねー
朝ご飯作るつもりだったのに…寝ちゃった…
もう仕事行く時間だよね」
すると3人は
キョトンとした顔で私を見る。
「美羅ちゃん、今日は日曜だよ。
仕事は休み」
「へっ?日曜?」
私…曜日の感覚が、ふっ飛んでた。
男どもは
思いっきり私をバカにした様に
呆れ顔。
「おいおい、しっかりしてくれよー」
「まだボケるには早すぎるぞ!」
伯父さんと優斗が、面白がって
私をからかう。
でも、聖斗は…
何も言わない。
「ちょっと勘違いしただけじゃない」
私がムクれて椅子に座るのと同時に
食事を終えた
伯父さんと優斗が立ち上がり
リビングに向かう。
えっ…
なんで行っちゃうの?
聖斗と2人なんて
気まずい…
席を立つことも出来ず
仕方なく
カップにミルクを注ぎ入れる。
「美羅…」
「んっ?何?」
「今日はお袋のとこ、行かなくていいから…」
「えっ、どうして?」
「俺が付き添いしに行く」
「…聖斗が?」
「あぁ、今日一日
お前は家でゆっくりしてろ。
ずっと病院に居たから疲れてるだろ?」
言葉は私を気遣っている様だったけど
何か、違和感を感じた…