ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】

「全部見せろよ…」


上杉君は、そう言いながら
私の体中にキスの雨を降らせる。


意思とは関係無く
内側から溢れ出る女の性…


すると上杉君は
私のお腹に手を当て
「まだ…痛いんじゃないのか?」
と、呟く。


「あっ…うん…」

「そうか…
じゃあ、我慢するか…」

「えっ?」


我慢って…
シないって…こと?


「なんだよ。
シてほしかったのか?」

「あ、いや…別に私は…」


どうしちゃったの?私…
今、残念とか思ってなかった?


最高に恥ずかしい…


顔を赤らめ
うつむく私を抱きしめた上杉君は
「痛い時にシても良くねぇよ…
これから毎日でもシてやるから…」
そう言って笑う。


「もう、バカ」

「その代わり、一杯、キスしてやっから」


優しい人…


彼を好きになれて良かった…
上杉君はきっと
聖斗のことを
忘れさせてくれる…


「ついでに、胸もおっきくしてやるよ」

「えっ!そんなこと出来るの?」

「出来る!」

「どうやって?」

「んっ?揉みたおす!」

「え゛?」



上杉君
…約束だよ…
ずっと、私の側に居てね…



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