ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】

「あぁ…それは…」

「誰がお前のこと迷惑だって言ったんだよ!
美羅のことフッた男か?
何処のどいつだ?
俺がボコボコにしてやる!」


聖斗の目は真剣だった…


「違う…違うよ。聖斗…
私が勝手に
そう思っただけ…」

「ホントか?」

「うん」

「変なこと…考えてねぇよな?」

「考えて…ない」


やっと納得したのか
聖斗がホッとした様に
その場にしゃがみ込む。


そんなことより…


「ねぇ…聖斗…
今、見た…よね?」

「何を?」

「だ、だから…私の…」

「あぁ…美羅の裸か?
目に映ってたけど見てない」

「ぐっ…」


私の体って
思いっきりスルーされるほど
魅力無いの…?


確か、前にも同じようなことあった…


んんっ…
ショックのせい?
頭が…クラクラする…
目の前が…暗くなる…
何…?


_____
_______ __
_________ __ _


私…どうした?

ここ…どこ?


薄っすら目を開けてみる。


「あ…リビング?」


自分の置かれた状況が把握できてない…


私、お風呂に居たはず…
どうしたんだっけ?


「目覚めたか?」


視線を上げると
ソファーの背もたれの後ろから
聖斗が顔を覗かせていた。


「あぁっ、聖斗。
私、どうしたの?」

「覚えてねぇのかよ。
のぼせて溺れかけてたんだよ」


て、ことは…?
聖斗がここまで私を運んでくれたってこと?


て、ことは…?
…うそ…




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