好きと言えたなら…
隠れていた感情 麻耶SIDE
朝、あんな光景を見てしまったせいで、今日の私は、かなりテンションが低い…
薫に何度も心配されたけど、迷惑かけたくなくて
“大丈夫だよ”しか言えなかった……。
…本当は全然大丈夫なんかじゃない…
少しでも、気を緩めたら、すぐ、涙が出てきそうになる。
…どうしてなんだろぅ…
どうして、私じゃダメなんだろぅ…
“好き”って言わなかった私が悪い…
でも、それを認めたくない…!
認めてしまったら、私の中にある黒い塊がドッと 溢れてしまいそうになるから…
“嫉妬”という黒い塊が……