好きと言えたなら…
―…
「こんばんはー!」
まずはいつも通り挨拶をする私。
「ちょっと聞いてよぉ~!!」
早く、滝沢君の事を麻耶に教えてあげたくて、さっきよりも大きな声が出てしまった、私。
でも、そんなこと気にしてる余裕は、今の私にはなかった。
そして、私は今日あった事を伝えようと、口を開いた。
「実は…―。」
そこまで言って思った。
…滝沢君の話を伝えたいけど、こんな事言っていいのかな!?
もし、これを聞いた麻耶が傷ついたりしたらどうしよう……
私は、そんな事を考えてから、躊躇いながら伝えることにした。