【童話シリーズ第2弾】人魚姫
王子様は今回もいつもと同じように断りました。
そしてそんなある日のことです。
人魚姫のしていることが、王様と女王様にばれてしまったのです。
王様と女王様はもうかんかんです。
「隣の国の王女との結婚式を、今すぐにでもしましょう」
そう王子様に伝え、人魚姫を地下牢に入れることを決めました。
王子様は慌てて人魚姫のもとへ知らせに行きました。
人魚姫は泣きだしました。
わたしはなんてことをしてっしまったのでしょう。
王子様と結ばれるために人間になったのに。
王子様が大好きだったのに。
あのときの気持ちはどこに行っていたのかしら。
泣いても泣いても、涙は止まりませんでした。
人魚姫はとても後悔しました。