子羊ちゃんと王様



そのヒロ、と呼ばれる子羊ちゃんと俺は一定の時間、見詰め合っていた。


そして、子羊ちゃんが言った。



「・・・ごめん・・・。誰?」




まさか。学校同じで俺のこと、知らないとかありえねぇだろ。


自分で言うのも変だけど、ホントにおかしい。




「ヒロってば、あんたホント天然バカ!あははは!」




女たちは子羊ちゃんに向かって笑う。


子羊ちゃんは目を真ん丸くしてたっている。



俺は、その姿に笑ってしまった。





「へッッ?!」




子羊ちゃんは俺を見て驚いた。


他の女たちも、びっくりしていた。



俺は学校でクールキャラ。


普段、笑っているところなんて知らないから。





子羊ちゃんは、なんで笑うの?!という感じだった。



そんな姿にも笑えたんだ。








< 5 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop